ワクチン=vaccine
このvaccineを、そのまま発音すれば「ヴァクシーン」。
なのに、日本語では「ワクチン」。
実は、「ワクチン」の語源は英語ではなく、ラテン語の「Variolae vaccinae(牛痘)」からきている。
牛痘(ぎゅうとう)は、ウシがかかる天然痘のこと。天然痘は、1700年代に流行った感染症で、この予防のため、牛痘を人間に接種したことが始まり。
「ワクチン」という単語も、もともとは、ウイルスの名前だったのだ。
ラテン語で「v」は「w」と発音されることが多い。元々の言語をフォローすることが多い日本語では、これも元々のラテン語の発音に習ったため、「ヴァクシーン」ではなく「ワクチン」と発音するわけ。
そう思ってみると、
「カタカナは外来語」
ということを知ってはいても、
「カタカナになっている外来語の多くは、英語以外の言語」
ということを知っている人は少ないんじゃないかな。
「アルバイト」はドイツ語からきているし、「カステラ」はポルトガル語からきている。
英語でも、たくさんの外来語が「英語」のように使われているが、英語には、ひらがな・カタカナような違いがないから、すべてアルファベットになるため、それらの単語を使っている英語スピーカーも外来語であることが分からないケースも多い。
外国から入ってきた外来語を、英語では”loanwords”(=文字通り、「ローンとして借手いるコトバ」)と言う。ま、借りてるっていっても、返すことはないけどねw
英単語の80%は、これらloanwords、もしくはloanwordsが元になっている、という数値は驚くかもしれない。
「カタカナ=外来語」だからといって、カタカナをEnglish speakersに発しないようにね!