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Pandemic(=パンデミック)ってコトバが流行っているけど、結局のところ、何か?を考えてみよう。それが私たちに教えていることとは。

みんなが怖がる、パンデミック。

世界流行した、チフスとか結核とか、スペイン風邪、みたいな、恐ろしいものってみんな思ってるけど、考えてみると、SARSとかも、日本ではそんなに流行ったわけじゃないから、パンデミックって日本人には実感がないというのが、正直なところ。

Pandemic Pan(すべて)+demos(人々)+epidemic(感染流行)

の単語から、成り立っている。

pan-Pacific = 汎太平洋の
pan-Asian = アジア全域の

になるし、

demographic = 人口の
democracy = 人によって成り立つ政治 = 民主主義

にもなる。

でも、スペイン風邪やSARSが流行ったころと、今と決定的に何が違うか、というと、私たち人間が得ることができる情報の量だ。

例えば、デロイトトーマツのデータによると、スペイン風邪の時代(1918年ごろ)の情報伝達力を1とすると、SARSのころ(2002)の情報伝達力は、その21,924倍新型コロナが流行り出した2020年の情報伝達力は、その1,499,177倍だそうだ。つまり、20世紀初めのころより、私たちは150倍近くもより多くの情報をゲットする能力があるということになる。

ただし、これだけ多くの情報が出回っているということは、疑わしい内容の情報も多く出回っているということ。

昔、ペストが流行ったころも、

「ペストはユダヤ人が毒を井戸に投げ込んだから始まった」

というデマがヨーロッパ中に広まって、ユダヤ人が大変な思いをしたらしいが、同じような「デマ」とも呼ぶべき誤った情報を見聞きしたり、広めたりしていないだろうか。

それは、まさに、

Information(情報) + Epidemic(感染流行)=Infodemic

と呼んでもいい。

トランプが流していたデマもしかり、

最近ニュースで流れるデマもしかり、

自粛警察が他人を勝手に成敗する根拠となっている嘘の情報もしかり。

今、私たちは、本当に真実は情報とは何か?を自分で考えるべきときにきている、と言える。

他人に流されやすい日本人は、気をつけてね。