日本人ではない人をひとくくりに「外国人」と呼べる、日本文化は、実はとても稀。
確かに、
foreigner = 外国人
と訳すけど、このforeignerという単語、日本人が考える「外国人」という意味合いで使うわけではない。
製造業で、国内で生産されたものではない、海外製、という意味合いで、”foreigner“(=海外製の)という言い方をしたりする。
あくまでも、国内のものではない、ということで、
domestic = 国内の
と対比させる意味合いで使うので、「外国人」という意味で使うことはほぼない。人に対して使うときは、
foreigner = ローカルの土地に慣れていない、他からきた、よそ者
というマイナスなイメージがつきまとう。
じゃあ、外国人ってなんていうの?
someone from overseas = 海外からの人
someone from South Africa = 南アフリカから来た人
こんな感じ。overseasというコトバを使ったり、実際の国名を使うことがほとんど。
海外の人が、一番嫌いなことは「自分は蚊帳の外」と気づくこと。
「他人に嫌われている」より嫌いなことなのだ。
先日、イチローが、
「僕、人に嫌われるの、大好きなんですよー。だって、人を嫌いになるのって、ものすごくエネルギーがいるじゃないですか。そのエネルギーを自分に傾けてくれてるんですよ。自分に関心がない、興味がない、っていうのが、一番嫌なんですよねー」
と言っていたが、すごく外国人的な考え方だなーと思った。
「だれにも、自分のことを決断させない!自分の意思で判断する!」という意味合いのことを、英語では
“I always want to sit in the driver’s seat of my life.“(=常に、自分のライフの運転手の席に座っていたい)
という表現をする。
この考え方をする文化の人を指さして、
「外国人」「外人」
と呼ぶことほど、失礼なことはないのだ。