森喜朗氏がオリ・パラ競技大会組織委員会長を辞めるキッカケになった記事を読んでみよう。

森喜朗氏が辞める決定打となったのが、下記のジュールズ・ボイコフ氏が書いた記事。

アメリカでオリ・パラの唯一放映権を持つNBC。そのNBCが、公式のニュースサイトに、パシフィック大学のジュールズ・ボイコフ教授の意見記事を掲載したのがキッカケ。

NBCが支払う多額の放映権料は、IOCの重要な収入源の一つで、NBCには大きな影響力があるとされている。お金がモノを言う時代。

この教授は、政治学を教えているんだけど、元プロサッカー選手で、バルセロナ五輪の米国代表メンバーでもあるから、こんな本を出している、スポーツ競技会では、誰も文句を言えない立場の人:

オリンピック秘史 120年の覇権と利権 (早川書房)

ボイコフ教授の記事は、こちら:

Opinion | Olympics official’s sexism highlights a bigger problem plaguing Japan — and sports

<タイトル>

Tokyo Olympics head Yoshiro Mori called out by Naomi Osaka and others for sexismHe must go.(=東京オリンピック会長森氏は、大坂なおみや他の選手に、性差別で非難された。彼は去らなければならない。)

本文の中で、ボイコフ氏は、IOCにも問題があると指摘:

Doctors in the mid-1960s “implemented a mandatory genital check of every woman competing at international games.”(=60年代中盤では、医師が国際大会で、すべての競技に参加する女性に性器チェックを導入していた。)

Women were finally allowed to ski jump at the 2010 Olympics.(=女性がやっと2010年オリンピックで、スキージャンプの競技に参加することを許された。)

その上で、日本にもかなりの問題があると指摘:

Former Prime Minister Shinzo Abe, who was responsible for bringing the 2020 Olympics to Tokyo, promised that by last year women would hold 30 percent of all corporate management positions in the country. Yet, today, that number stands at only 12 percent.(=前首相安倍氏は、2020年のオリンピックを招致したが、昨年までに国内のすべての企業の経営のポジションの3割は女性にすると約束したものの、現時点でもまだ12%にとどまっている。)

The country ranks 121 out of 153 nations surveyed in the 2020 global gender gap report by the World Economic Forum. (The U.S. also has plenty of room for improvement, clocking in at number 53).(=日本は、2020年の「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本の総合スコアは153カ国中121位。米国も53位にとどまっており、改善の余地はたくさんある。)

最後の結論として、こう述べている:

The sexist stage has long been set both in Japan and in the wider Olympic movement. Mori just flung open the curtain for the world to see. If there were ever a moment when someone deserved to lose their job for sexist remarks, it is now. There is a historical debt to pay and the bill has come due. It’s past time for Mori to step aside.(=性差別主義の舞台は、日本だけでなく、より広範なオリンピック運動の舞台となって久しい。森首相は世界に向けて幕を開けたばかり。性差別発言で職を失うべき時があったとすれば、それは今だ。支払うべき過去の借金があり、請求書の期限が来ている。森首相はもう退陣しなければならない。)

性差別を行った人の正しい扱いを、債務に例えているところが、とても英語らしい。このような隠喩を英語では、よく使われる。

こんなに、ハッキリ、間違っていることを、間違っている、と言える文化は、素晴らしいと思うか、それとも、こんな発言くらいで、森氏を辞めさせるなんて、と思うか。あなたの国際度が問われている。

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