こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
本日は、「Finance」という概念を改めて考えてみたいと思います。
単語一つから、名詞・動詞・形容詞・副詞すべて、学ぶことができます。
例えば:
Finance = 金融
という訳です。でも、fin-という接頭語は、お金にまつわるコトバを指します。これを単純に動詞にすると、
to finance = 融資する、(もっているお金で)やりくりする
という意味になります。
例えば、こんな感じです:
例文:
I financed a car for my boyfriend.(=私は、彼氏のために車の融資をしてあげた。)
なんともポンコツな彼氏を想像してしまいますが・・w
このfinanceを形容詞にすると、financialというお金に関する形容詞が出来上がります。なにも「金融の」「融資の」なんて考えていいのです。
financial = 金融の、融資の、お金にまつわる
例えば:
financial information = 財務の情報、財務の状況
例)The company gave me its financial information.(=企業は、私に財務状況を教えてくれた。)
になりますし、
financial problems = お金の問題
例)She always has financial problems so she cannot borrow money from a bank.(=彼女はいつもお金の問題を抱えていて、銀行からお金を借りることができないでいる。)
となりますし、
financial matters = お金の事柄、お金にまつわる事柄
例)I do not know anything about financial matters, so please ask my husband about them.(=お金に関することはなにも分からないので、夫に訊いてください。)
となるわけです。このfinancialという単語、頻繁に使われる、便利なコトバです。TOEICなどの試験でもよく出題されますよ。
今度は、これを単純にfinanciallyと副詞にしてみましょう。
financially = お金に関しては、金融については
極端に言えば、先ほどの形容詞で使った文章をすべて変形させると文章ができます。でもただ単に変形させるだけでは、ボキャブラリが広がらないので、少し内容も変えてみましょう。こんな感じです:
例)
The companies told me it is very healthy financially.(=会社は、財務的にとてもヘルシー(=健全な)であると私に教えてくれた。)She is very problematic financially, so she cannot borrow money from any bank.(=彼女は財務的にとても問題を抱えているため、どこの銀行からもお金を借りることができません。)
My husband will tell you that my family is stable financially.(=私の夫は、私の家族が財務的にとても安定していると言ってくれるでしょう。)
こんな感じです。
financially とGoogle検索すれば、例文はいくらでも出てきます。
皆さんも一つの単語を覚えたら、
finance = 金融
とだけで終わらせるのではなく、必ず品詞を複数回変えてみて、それぞれ文章を作ってみましょう。
そうすることで、fin-の関連のコトバが出てきたら、「あ、この文章は意味が不明だけど、fin-だからなにかお金の関係の話だな!」と想像することができます。
想像できるとかなりの確率で、試験問題は正解を選択できます。☛これ、ホント。
皆さんも、ぜひトライしてみてください。