こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
海外には預金通帳がありません。
日本でも、ネットバンクには通帳がありませんが、管理コストが減るため、メリットも注目されている昨今。
日本の「銀行」システムを、海外の人から見た視点は、こちらからも読むことができます:
The Language of Banking in Japan
「銀行」という場所は、海外と日本の文化の違いが、もっとも凝縮されて出てくる場所です。
それはなぜか?
お金というみんなが関心あるもの、そのものを扱う場所だからです。
だから、通帳がないだけではなく、他にも「これは日本だけだな~」ということがたくさんあります。
例えば、エンドレスにハンコを書類に押さないと、そもそも口座も開設できないこと。
サイン一つで、口座開設でものの30分くらいですぐできちゃう海外と違って、海外の人は迷うところが多いです。
私も、日本に住みだした、日本語を話せない同僚に、よく頼まれました。
「すみません、銀行の人とお話してください。なんて言ってるか、分かりません」
「ごめん、どうしても、なにを言っているのか、わからないので、電話に出てもらえますか」
電話で応対すると、
「いや、大したことないんですけど・・」
と言って説明してもらうのですが、本当に大したことない内容であることがほとんどでした(笑)。
そんな大したことないことで、電話して不安をあおったり、ハンコを作らされたり、いやまったく、外国から来日する人も大変ねぇと思います。
先日住所変更で銀行を訪れましたが、住所変更、電話番号変更、身分証明書、〇〇書、〇〇書、・・・と永遠とハンコを押す書類が出てきて、ビックリしました。
ハンコの文化、ハンコ産業で食っている人がたくさんいるから、止めることができないんです、という説明をテレビで聞いたことがありますが、そう言われてもねぇ。
他に利益を生む産業にシフトしないと、ますます日本経済全体が停滞するのでは?と、銀行に行くたびに思ってしまうのは私だけでしょうか。