「英語」にアレルギーを感じている人が、日本にはあまりにも多いです。
そりゃあ、学校で何年も何年も勉強したのに、日常会話すら満足に続かないようでは、嫌いになるのも当然だと思います。
でも、そんな英語アレルギーをなくすために、まずなぜそもそも英語が上手くならないかの根本的な理由を考えてみませんか?
これまで英語を教えてきた方々をたくさん観察しましたが、上手にならない人の特徴は下記の3つだけです:
①インプットの仕方を間違えている
これは感じている人も多いはず。中学と高校とあれだけ英語勉強に時間を費やし、入試のため、英文法を学び、膨大な英文を読み、嫌になるほど単語リストを暗記したのに、外国の人と話せない。これは、インプット=教育の仕方が間違っているとしか言いようがありません。
②アウトプットの仕方を間違えている
日本に外国の人が少ないからアウトプットするチャンスがないって?だから英語を話せないって?いやいや、そんなことはありません。アウトプットする場を設けていない教育も悪いですが、アウトプットありきの教育をせずに英語を話せるようになろうという魂胆そのものがあざといです。インプットとアウトプットのバランスが取れていないと、自然な英語習得は無理。
やっぱりどこかにアウトプットの要素は取り入れる必要があります。
③英語だけがエンドパーパスになっている
この最後の点を、一番強調したいです。
つまり、英語を話す!ということにあまりにも焦点を置きすぎています。
西洋の文化のベースとなるヨーロッパのアートについて語れない人が英語を話せるようになって、なにを語るのでしょうか。
西洋の文化に脈々と流れているキリスト教の教えや聖書も知らずに、どうやってハリウッド映画に感動できるのでしょうか。
アメリカで、少し前に黒人男性ジョージ・フロイドが白人の警察官に首をおさえつけられ死亡した事件のデモが起こりましたが、それを知らずにどうやってアメリカ人と会話するのでしょうか。
「英語人と会話できる」ということは、そういったニュースの背後に、アメリカの人種差別撤廃の長い歴史や、マーティン・ルーサー・キングの行った活動、差別を受けながら60年代の黒人たちがどのような気持ちでSummertimeの曲を聴いていたのか、を知っている、ということなのです。
この①+②+③、いずれかに思い当たるふしがある人、勉強スタイルをそろそろ変えてみませんか。