『英語会計の学習効果を最も高めるためには、リーディングにフォーカスすべきでしょうか、スピーキングとかではないですよね?』
英文会計を学習の方から、最もよく相談を受ける内容です。
いやぁ、いつになっても、この悩みは尽きないようですね。
私の答えは、一つだけ。
リーディング、だと思います?
問題をこなすこと、だと思いますか?
確かに、それらも必要です。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、
じゃないですけど。
たしかに、量をこなさないと、(知識や会計に関する理解という)質も上がってはいきません。
ですけど、大切なのは、やはりコレ:
アウトプット
です。
https://www.fitnyc.edu/counseling-services/resources/memory/why-we-forget.php
↓
ある大学のホームページに、こんな説明書きがされていました:
The most common reason why students forget is because the material is under learned. To remember something, it must first be learned, that is, stored in long-term memory. If you don’t do what is necessary to get information into your long-term memory, you have under learned the material and forgetting is normal. (=学生が忘れる最も一般的な理由は、教材が『学習』していないから。何かを記憶するには、まずそれを『学習』する必要がある。長期記憶に保存するということだ。長期記憶の中に情報を入れるために必要なことをしなければ、その内容を学習したとは言えず、普通に忘れてしまうのだ。)
※ “under learned“という興味深い単語が出てきます。”under”という前置詞を前につけて”learned”とすると、いわゆる「学習した」というレベルに到達していない、という意味になります。他の単語でも、”under”をつけることで、同様の働きをします。使ってみてください。
では、この真の意味での『学習』とは、一体なんでしょう?
国立学習研究所が開発した、学習のピラミッドを紹介しましょう。
%は、それぞれの学習定着率を表します。
Lecture(講義)=5%とは、講義を聴いて内容の5%を記憶に定着させることができる、という意味です。
(出典:National Training Laboratories 『Learnings Pyramid』)
話しあうことは50%、
やってみる(体験する、問題を解く)のは75%、
人に教えるのは90%
アウトプットの力、スゴイと思いませんか。
だれかと一緒に勉強することは確かに効率が悪い、
でも、ここに他の人を巻き込んで勉強する大切さがあるんです。
なに?独学でやってるから、無理ですって?
そんなの、簡単です。
あたかも全然分かっていない人に、説明するかのように、独り言を言って、声に出して、説明してみるんです。
英文会計の問題、なんでもいいです。
一問ピックアップして、その解答がなぜその解答なのか、自分なりに説明できればGOOD。
そんな・・・独り言なんて。続かない、と思った方。
それじゃあ、上達しません。
私、いつも独り言が多いね、とよく言われます。
気づいたら独りで自分に語りかけてみるんです。
全く知らない人に声をかけてみるより、かなりハードルは低いのではないでしょうか。
この本でも、何度も強調されています。
これを読むと、他人に話さずにはいられない!
ウザく説明する人は、「よく理解しているから、話さずにはいられない」からウザくなるわけですが、逆を言うと、ウザイと思われている=よく理解できているということでもあるのです。
ウザいと思われるくらい人に語るのは、知識習得の一番の近道でもあるのです。