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転職ストーリー⑤安定した雇用に就けると思ったのも、つかの間・・

こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。

帰国子女という立場で、日本に帰ってきてから就職して、とんでもないことになったというストーリーをご紹介します。

今現在就職活動をしているヒトに、少しでも参考になれば幸いです。

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前回は、やっと証券会社での翻訳の仕事にありつけたお話をしました:

前回のお話は、コチラ

一年もすると、仕事なんて慣れます。

仕事は、楽しかったです。そりゃあ、元々英語の仕事は苦ではない。単純作業も嫌いではない。金融の仕事も観察できて、楽しかった、あぁ、このままここで働けるかなーと考えていた矢先。

派遣先の証券会社が直雇用をしたいと言ってきたのです!

お!ついに、私も認められたのか!と喜びました。

なんのこったあ、ない。今考えれば、その当時は、「派遣期間が長くなれば、できるだけ直雇用に切り替えましょう」運動が盛んに行われていた時期でした。

そのため、一年経過するタイミングで、派遣から契約社員に切り替えるというのが通例だったのでした。

でも、この出来事に私が喜んだのは、言うまでもありません。

私もこれで安定した雇用に就けるのかしら・・・ゆくゆくは、正社員かなぁ~とほくそ笑んでいたころ。

ある日の朝、母親にたたき起こされました。

「ねーねー、これ見て!」

新聞の朝刊一面に載っている記事。

それは、私の派遣されている証券会社が他のデカい証券会社に買収されたというニュースでした。

その日会社に行くと、昨日までとは打って変わって殺伐とした雰囲気に変わっておりました。。

そのフロアにいる20-30人が、誰一人として仕事をせず、一斉に転職先を探している状況でした。

そんな状況、経験したことありますか?

証券会社が他の大きい証券会社に食われる(=買収される)とき、通常は、同じ機能を持つ部署はなくなります。「合併」という名の首切りですね・・

当然のことながら、私の所属していた企業調査部も、買収した企業に同じ部署があったため、合併後は「なくなる」という前提で、みんなが仕事探しを始めていたのでした・・

私が働いていた証券会社も、元々は、A社とB社、C社の合併で設立された会社です。そのため、働いていた当時から、

「同じ仕事をやっているのに、A社からきた社員が一番給与をもらってる!」

「A社がB社より、合併前はランキングが上だったから、一番偉そうにしてる!」

「元A社の社員だからって、人事に優遇してもらってズルい!」

みたいな話をよく聞かされていましたが、これが、今回の合併後もまた繰り広げられるのかーと思うと、胸がつぶれる思いでした。

この合併話。ニュースになるまで社員にも一切オフレコだったそうです。

しかも、近日中にイギリスの支社をオープンさせる予定でした。

そのイギリスの支社にダンナが派遣されるため、仕事を辞めて専業主婦になった奥様までいたそうです。そしてイギリスに明日行くという日に、このニュースがオープンになった、そんな酷いニュースだったのです。

いやはや・・・ここまでくると、私が感じたことはただ一つ:

会社を信じてはいけない

これだけです。持つべきものは、自分のスキル、これだけにかぎることを強く痛感しました。

ここで、正社員だとアタフタしたんだろうけど、まだ派遣社員だったため、そこまでアタフタせず、なんとなく他人事として見てしまいました。

「派遣・契約・正社員」という雇用ステータスは、なんにもキャリアとは関係ないな~

と思って横で見てました。

ま、これまで散々仕事がなくて苦しんだ分、みんなも苦しめ!というイジワルな目で見ていたところもあったのかもしれません。

教訓:

面接ではよく聞かれると思うんです。「ここのキャリアは、なぜ正社員じゃなくて派遣だったんですか?」とか、「契約でずっと働かれて、正社員の職はなかったんですか?」とか。

確かに履歴書をくまなく確認するイヤな面接官はいます。正社員以外の期間は職歴として見なさないと、言うする人もいます。

でも、私から言わせれば、この一言です。

そんなの、くそくらえ

失礼なコトバで、すみません。

でも、本当なんです。正社員じゃないからちゃんとした職歴じゃないとか、正社員より劣った仕事をしているとか、

全然(もう一度言います、全然)考えなくて良いんです。

それでは、ここで、私が、どういう行動に出たかというと・・・それは、次回。