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It=「それ」と訳している人は、英語のセンスがないと言える、これだけの理由

「He=彼」、「She=彼女」、と同じ感じで、「It=それ」と訳している人は、英語のセンスがない人です。

そもそも、赤ちゃんも「It」で呼ぶことがあるからです。

それって、なぜかって?

答え:

彼、彼女、といった、男性・女性に分けられないもの、見た目で性別の判断が簡単にできないもの、にはすべて「It」が当てられるからです。

例えば、お腹の中にいる赤ちゃんは、itで表現されます。

例)Do you know if it is a boy or a girl?(=お腹の中にいる子は、男の子、それとも女の子?)

といった具合です。

もちろん性別が分かっていれば、He is…、She is…、のように話してOK。

オギャーと聞こえた瞬間、看護師さんが部屋から飛び出してきて、

“Yay! It’s a beautiful girl!”

という場合も、大いにあり得るわけです。

だって、考えてみてください。

中学や高校で習った、『It is…構文』の「It」なんて、to以下を指すわけです。

“It is sunny today.”の「It」に至っては、何の意味もありませんが、とりあえず主語が必要な英語人たちは、「とりあえず」入れているだけ。

つまり、

生き物であっても、生き物でなくても、はたまた、天気に対しても、雰囲気に対しても、itは使われます。

逆に、男か女かに関心が高まったため、「あえて」he/sheと言っているくらいです。

なので、「It=HeでもSheでもない三人称」とお考えください。

ちなみに、もう一つ申し上げると、「They」は、この「HeでもSheでもない三人称」の複数形ととらえるほうがより英語のニュアンスとしては近いです。

今の時代は、LGBTQが浸透して、男女の区別をつけないことも当たり前になってきました。

もしかしたら、成人したヒトにも「It」を適用する時代が近未来くることになるかもしれません。