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大谷翔平をバカにした、ジャック・モリス氏は差別主義者?そこから日本人が学べる態度とは

こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。

先日、大谷翔平に対してジャック・モリス氏が「差別的な発言をした」、として、放送局が放送業務の無期限停止処分を発表しました:

大谷翔平への差別的な発言をしたジャック・モリス氏に対し、放送局が放送業務の無期限停止処分を発表(スポーツ報知)

周りの反応を聞くと、え?どこが問題だったの?

という反応があったので、

こんなことで無期限停止処分になるんだ?

と思った方も、いるかもしれません。

こちらは実際のジャック・モリス氏の中継動画です:

https://youtube.com/watch?v=uHuZ_Cf-D8k%3Frel%3D0

ニュース記事:

Detroit Tigers broadcaster Jack Morris suspended indefinitely after using mock Asian accent

前半 訳:

Detroit Tigers broadcaster Jack Morris has been suspended indefinitely while he undergoes bias training.(=デトロイト・タイガースのアナウンサー、ジャック・モリスは、無期限に停職となり、その間偏見に関する訓練を受けることになった。)

A broadcast partner asked Morris, who is an analyst with Bally Sports Detroit, how Tigers pitchers should approach Ohtani, who is Japanese.(=あるテレビ局のパートナーが、バリー・スポーツ・デトロイトのアナリストであったモリス氏に、タイガースの投手が日本人の大谷選手にどのようにアプローチすべきか尋ねました。)

Morris responded in an apparent fake Asian accent with, “Be very, very careful.(=モリス氏は、アジア訛りで「非常に注意したほうがよい」と答えたのである。)
fake = ニセの、Asian accent = アジア訛り

実は、特定の民族の「発音」や「訛り」をマネするのは、

海外では立派な差別行為。

ご法度です。

え!これくらいで無期限停止処分になるの?と思った、あなた。

考えを改めましょう。

そういえば、日本人でもよく見かけませんか?

九州弁の訛りを茶化して笑ったり

東北弁の方言を面白おかしく真似たり

アメリカで差別への対処法は、下記の3つです:

特定の民族や人種の特徴を面白おかしく話すことはNG。

①誰か特定の人をバカにしていなくても

②本人が差別と意識していなくても

すぐに処分する。

ということが徹底されているのです。

バリー・スポーツ・デトロイトがその後「すぐ」声明を出しています:

Bally Sports Detroit is extremely disappointed with the remarks analyst Jack Morris made during last night’s Tigers game. Jack has been suspended indefinitely from Tigers broadcasts and will be undergoing bias training to educate him on the impact of his comments and how he can be a positive influence in a diverse community. We have a zero-tolerance policy for bias or discrimination and deeply apologize for his insensitive remark.

「バリー・スポーツ・デトロイトは、昨夜のタイガース戦でアナリストのジャック・モリス氏が言った発言に非常に失望しています。ジャックはタイガースの放送から無期限に停止処分を受け、彼のコメントの影響力と多様な地域社会の中でどのように彼がプラスの影響力を持てるかに関する偏見関連の研修を受けされます。私たちは偏見や差別を許さない方針であり、彼の無神経な発言に対して深く謝罪します。」

批判とともに、すぐに行動に出た、バリー・スポーツ・デトロイト。

周りの反応を様子見して、オリンピック開会式の直前まで右往左往していたどこかの反応と、全く違うと思いませんか?

差別根絶には、これくらいの素早い対応が必要なのです。

素早い対応をする国でも、なかなかなくならない差別。

長い差別の歴史と戦ってきたアメリカから、学ぶところが多そうです。