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2022.03.08
四半期報告書制度とは?~③現在の状況&メディアの功罪~

四半期報告書制度とは?~①「四半期開示制度」の歴史~
四半期報告書制度とは?~②世界vs.日本 ~       
四半期報告書制度とは?~③現在の状況&メディアの功罪~  ⇒今日はココ
四半期報告書制度とは?~④今後の会計について知っておくべきこと~

前回は、日本の「四半期報告書制度」がいかに海外のそれとは状況が異なっているか説明しました。

⇒前回のブログは、コチラ:

これらの事実の中身をまったく調べず、

四半期開示制度を見直すなんて、そんなムダなことを・・・

というニュースが多いように思います。

現に、四半期開示制度のことをそもそも知っている人、少ないのではないでしょうか。

「四半期開示は、ヨーロッパ企業の約9割がいまだに継続しているのに、
日本は見直そうとしている、そんな後進国だ!」

みたいなニュースが多いのには驚きました。

会計や経理をしている人は声を大にして四半期開示に反対しない、

と思っている人が多いのでしょうか。

前回説明した内容をもとにもう一度強調すると、

この「9割が継続」という数値は、真実ではありません。

この「9割が継続」している発表された業績というのは、

売上高と純利益といったメインだけ、つまり

「一部分の業績を開示している企業が9割」

という意味なのです。

某メディアで流れていた

この早大生がポスティングしているツイートが一番真実に近いです:

この調査を実際に行った研究チームにも確認しましたが、↑で出している数字は、真実らしいです。

つまり、「四半期開示をやめても、9割の欧州の企業は継続している」

というのは、ウソなのです。

メディアが言うことを鵜呑みにしてはいけない

というのは、会計のこの部分だけを見ても分かります。

では、会計✖英語を同時に学ぶ皆さんは、このメディアに簡単に騙されないために、どうしたらよいでしょうか。

それは、次回のブログで。