フランス革命のとき、斬首刑になった、マリーアントワネットが、
「庶民には、食べるパンがございません」
と言われて、つぶやいたのが、
「パンがなければ、お菓子を食べれば?」
と言った話は、日本ではとても有名。
これ、英語では
“Let them eat cake.” (=(では)ケーキを食べさせておあげ。)
と言う英語になる。(ちなみに、実際の言葉はフランス語、なので、この英語も訳語。)
だが、このコトバ、英語圏では、あまり有名になっていない。
そして、そもそもマリー・アントワネットは発しておらず、実は作り話、というのも、フランスでは実は知られている話。
マリー・アントワネットは自分の宮殿にかかる費用を一部貧しい人に寄付したり、と案外賢い女性であったことも知られている。
逆に、マリー・アントワネットが発した有名なコトバというのを、ここで紹介しよう。
When everyone else is losing their heads, it is important to keep yours.(=誰もがなにかに夢中になってしまっているとき、平静を保つことが重要だ。)
I was a queen, and you took away my crown, a wife, and you killed my husband, a mother, and you deprived me of my children. My blood alone remains. Take it, but do not make me suffer long.(=私は女王だったが、私の王冠は奪われた。私は妻だったが、夫は殺された。私は母親だったが、子供たちは奪われた。私の血だけが残っている。これも取りなさい。だが私を長く苦しませないで。)
彼女は、若くてバカだった、という通説から、案外程遠いことがわかる?
字を実際に読んだり、情報を自分で集めることが、いかに重要か、人から聞いた話がいかにいい加減か、よく分かる話だ。
日頃から、自分でインプットした文章を読んで、常に考えるクセをつけよう。