こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、会計✖英語を教えている、帰国子女のスグリンガルです。
「トレード・オフ」というコトバ、よく使われますが、元の英語は
trade-off = トレード・オフ
です。
そんなこと、知っているよ!と思われた、皆さん。
どういう感じで実際の生の英語では使われているか、知ってますか?
例えば、コレ:
How to Say No to Taking on More Work
タイトルは「how to say no to taking on more work」(=どうやってより多くの仕事にNoと言えるか」です。
ここで、大切なこととして、筆者は、以下のポイントをあげています:
Evaluate whether you have the desire and the bandwidth to help with the request and ask if priorities can be shifted or trade-offs made(=リクエストに対応するためのニーズとキャパが自分にあるかどうかを分析し、優先順位を変更できないかどうか、またはトレードオフを行うことができるかどうかを確認する)
「トレード・オフ」の”trade“には「貿易、(AとBの)交換、取引」という意味もあります。昔は、貿易も、船で何カ月も旅をする危険な行為でした。そんな長旅をしてまでも、トレード(貿易、交換)したくなるような商品を求めて旅をしていたわけです。つまり、
「今」終わらせないといけない仕事に見えていても、他のタスクの締切と交換させることができないか、その他にもっと重要ものはないのだろうか
ということを表しています。
この”trade“というコトバは、16世紀に出てきたコトバで、「ある特定の道、生き方」という意味だったものから派生して、「特定の職業」「熟練した手工芸」という意味にも広がりました。
ですので、「仕事の期限を延長する」というコトバだけを取ると、いかにもサボっているかのように、不真面目な人間のように、聞こえますが、優先順位を改めて考えてみるということは、プロの仕事人(=会社人)として、しごく当然の行為なのです。
そこから考えると、日本人はもう少し堂々と胸を張って、残業をNoと言ったり、アフターワークの時間の使い方を考えてみても良いと思うのです。
最初に設定された締切だけをなんとしても守ることも重要かもしれませんが、人生にはもっと重要なこともあるよ、ということで、本日はtrade-offの話でした。