こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
昨日のテレビで、林修氏と落合陽一氏の対談をやっていました。
「ガッツはレッドオーシャン」
とは、落合氏の著書に出てくるフレーズです。
“レッドオーシャン”とは敵が多く競争が激しい市場を指します。
「私は、ガッツだけはあります!」
というのは、誰でも言うフレーズだから、そんなことを熱っぽく語っても、周りとの競争には勝てないよ。だれでも、ガッツだけはあるんだから。
という意味です。
このフレーズには大笑いしてしまいました。
いや、事前に断っておきますが、落合陽一氏のファンでもなんでもないですよ。
でも、この
分かりやすい横文字(=ガッツ)
+
あんまり知られていない横文字(=レッドオーシャン)
を合わせると、あたかもカッコいいフレーズを言っているようなサウンドを作り上げることができる、というマジックに笑ってしまったのです。
これは、漢字やひらがな、カタカナを組み合わせて使う日本語ならではのマジックですね。
ま、マジックにせよ、素晴らしいアイデアにせよ、長文読解を苦手とする日本人になにがウケるか、が考え抜かれた、フレーズだと、関心してしまいました。
平たく言えば、
「やる気だけはあります!」って言う人はたくさんいる。
と同じ内容なのに、
「ガッツはレッドオーシャン」
というと、みんなが関心する。
ここに、私はハッとさせられたのです。
なぜかって?
みんな、レッドオーシャンって言葉、どうせ知らないだろぅ?どうせ横文字をチャチャッと使えば、みんな注目するだろぅ?
っていう落合氏の考えが透けて見えたからです。
現に、テレビ番組のことも
今後「も」ひたすら大衆に媚びた番組を作り続けよ
って言ってましたよね。
この番組を観たあとに、
そういう大衆に媚びた番組に「社会科見学」と言って楽しんでる落合氏。
バカにされている大衆の一部に思われたくないから、英文読解なんてへっちゃら、という領域まで勉強しないと。
という感想をもった「大衆」は、果たしてどれくらいいるんだろう、と思った私でした。
根性以外でバリューを出さないと勝てない?
自分にとってのブルーオーシャンを見つける?
今は全部アマチュアでも生きていけるから楽?
本当にハイエンドな番組を作るか、ひたすら大衆に媚びるか?
横文字で関心していないで、英語の真の使い方を習得しましょう。