粋なイギリス英語の表現に”two minutes“というものがある。
お客様に、少し待ってください、と言うとき、
“Just a moment, please.“
と言うのは知っていると思うけど、これの代わりに、
“Two minutes.“
と言われるときがある。
私も、オーストラリアに住んでいたころ、よく店の人に言われた。
「少し待って」の「少し」を
「2分」
で表現しているのだ。
アメリカ英語では、
“Just a minute, please.“
と当たり前のように言うのだが、イギリス人は、1分とは言わずに、2分と言う。これが洒落ているな、と感じるのだ。
ちょっとお客様に待ってもらうとき、1分待って、と言われると、どうせ1分じゃ終わらないだろ!と突っ込みたくなるときも、2分待って、と言われれば、よし、待ってやろうという気にならないだろうか。
こういった、ちょっとした違いが、イギリス英語とアメリカ英語にはあるのである。